タイヤの見た目を簡易的に、かつ劣化しないようにキレイな状態を維持する方法として、リンレイの床ワックスを使用することをYouTubeなどで紹介されています。
リンレイの床ワックスは本来、床材の保護や美観を保つために開発されたコーティング剤です。
専用のタイヤ用コーティング剤には劣るものの、コーティング剤として高い光沢と耐久性を発揮します。
また一般的な車用のタイヤワックスはタイヤを痛める原因になりますが、床ワックスに含まれる樹脂によってゴムの劣化を防ぐことができるため、トラックドライバー御用達となっています。
この記事では、リンレイの床ワックスがタイヤにどのような効果をもたらすのか、具体的な使用方法や注意点について解説します。
- なぜリンレイの床ワックスがタイヤに適しているのか
- 持続効果はどのくらいあるのか?
- タイヤに床ワックスを塗布する際の具体的な手順とポイント
- 車用のタイヤワックスはおすすめしない理由
- 床ワックスを使用した実際の口コミ・評価
床ワックスの専門的な知識から見た視点からも、アドバイスを交えながらご紹介します。
新車のような輝きを取り戻したい方、タイヤの寿命を延ばしたい方におすすめです。
※トラックドライバーなどの、プロから支持されているとはいえ、用途外ですので自己責任でご利用ください。
タイヤにリンレイの床ワックスを塗る理由
樹脂ワックスなら同様の効果がある
リンレイの床用樹脂ワックスは、タイヤに塗布することで優れた保護効果を発揮します。
特に使用される頻度が高いワックスは「リンレイのオール」となっています。
樹脂ワックスであればリンレイ以外のものや、「リンレイオール以外」でも効果はあります。
樹脂ワックスは、本来フローリングやその他の床材に使用されるもので、保護膜を形成して表面を保護します。
同様に、タイヤに使用することで表面に薄い被膜を作り、紫外線や酸化による劣化を防ぎます。
持続効果はどのくらいあるのか?
代用されることが多い、リンレイオールはフローリングに使用する場合は約6ヶ月の耐久性能がありますが、タイヤの場合は野外で使用するため、短くなるようです。
タイヤに使用する際の光沢・保護効果は約1か月程度です。
環境によっては1ヶ月以上効果が持つこともあります。
樹脂ワックスは水に弱いものが多く、長時間濡れたままでいると、コーティングが剥がれたり、溶ける場合があるため、梅雨時期などの雨が続くような天候が悪い場合など、長時間水に濡れる状況下では効果が短くなります。
タイヤに床ワックスを塗る方法
準備するもの
以下は例です。
- 樹脂ワックス(水性の液体なら、なんでもOK)
- タイヤ専用の洗剤、または食器用洗剤
- タイヤ用ブラシ等の掃除道具
- 拭き取り用のクロス(自然乾燥も可)
- 塗布用の、キッチンスポンジやハケ
これらの道具を用意することで、タイヤの洗浄からワックス塗布までの一連の作業をスムーズに進めることができます。
タイヤに床ワックスを塗る方法
タイヤに床ワックスを塗布する方法は、以下の順に行います。
水洗いや、洗剤を使ってタイヤの表面をしっかり洗浄します。汚れや油分を完全に取り除くことが重要です。
洗浄後は水で十分にすすぎ、乾燥させます。
油分が残っていると、ワックスは水性なので弾いてキレイに塗ることができません。
タイヤの表面に均一に塗り広げます。
ワックスがムラなく均一に塗布されるように注意しましょう。ゴシゴシ塗るのではなく、塗り広げる感覚が重要です。
また、ワックスを使用前に振る必要はありません。
食器用のスポンジの場合、すぐにボロボロになることがあるため、塗装用のハケなどがおすすめです。ワックスは放置すると固まるため、使用後はすぐに水で洗い流しましょう。固まってしまった場合は、お湯や熱湯で溶かせます。
ワックスを塗布した後、タイヤを少なくとも15分間乾燥させます。
完全に乾燥させる前に運転すると、乾く前のややベタベタした状態なので、表面に細かいゴミが付いたまま固まるのでご注意ください。
また、乾燥しにくい湿度の高い日は15分以上乾かした方が良いです。
2度塗りすることで、効果が上がりますので、再度塗る工程を繰り返しましょう。
使用時の注意点
タイヤに床ワックスを使用する際は、以下の点に気をつけましょう。
- タイヤの表面温度に注意する
- タイヤ以外のアルミや金属面には付けない
- 1回で塗り過ぎない
- タイヤ接地面には塗らない
- バイクや自転車などのタイヤには使用しない
- しっかり乾燥させる
- 雨の日には塗らない(雨でワックスが流れる)
- タイヤ表面が濡れた状態では塗らない
そもそも床ワックスを使用できるのは自動車のタイヤで、バイクや自転車は滑る可能性があるため注意しましょう。
また、自動車でもタイヤの接地面にワックスを塗布すると、滑りやすくなり、事故の原因となる可能性があるためご注意ください。
特に注意したいのは、タイヤの表面温度を考慮してワックスを塗りましょう。
床ワックスは塗布面の温度が、高すぎたり・低すぎたりする場合は塗りムラや、白い粉を拭く場合があります。
サイドウォールの変形が大きいタイヤの場合、塗ったワックスの表面が割れ(剥がれ)やすくなる場合があります。
油性のタイヤワックスはなぜダメなのか?
以下は油性のタイヤワックスがおすすめできない3つの理由です。
- ゴムの劣化
- 汚れの付着
- 安全性の問題
油性のタイヤワックスは、タイヤのゴムに含まれる劣化防止剤を外に引き出してしまうため、ゴムが早期に劣化してひび割れの原因となります。
特に油性成分がゴムの柔軟性を失わせ、タイヤの寿命を短くすることが指摘されています。
またキレイに見えるのは一時的で、汚れを引き寄せやすく、タイヤの表面に頑固な汚れが付着します。この汚れは洗車だけでは落としにくいため、結果的に美観が損なわれるだけでなく、タイヤの劣化を早めます。
油性ワックスは滑りやすく、タイヤのグリップ力を低下させる可能性があります。これは特に雨天時や湿った路面での走行において危険です。
これらの3つの観点(ゴムの劣化、汚れの付着、安全性の問題)からタイヤに使用するのは適していません。
床ワックス(樹脂ワックス)も水性です。
対して水性のタイヤワックスを使用することで、これらの問題を回避し、タイヤの寿命を延ばすことができます。
使用者の口コミ
一般の方から、プロのドライバーまで使用されています。
自己責任だが、床ワックスをタイヤに塗るのはおすすめ
コスパ良くタイヤに優しいコーティングとして床ワックスの代用もアリです。
ただし、用途外になるため自己責任でお試しください。
以下に重要だった内容を箇条書きにまとめました。
- 樹脂ワックスなら、なんでもOK
- 持続効果は約1か月
- タイヤの表面温度に注意する
- タイヤ以外のアルミや金属面には付けない
- 1回で塗り過ぎない
- タイヤ接地面には塗らない
- バイクや自転車などのタイヤには使用しない
- しっかり乾燥させる
- 雨の日には塗らない(雨でワックスが流れる)
- タイヤ表面が濡れた状態では塗らない
- 2回塗りで光沢・保護性能を上げる
- 油性のタイヤワックスはゴムの劣化を促進させる