ペット用と普通のワックスは何が違う?ペット用ワックスの優れた点を解説

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ペット用ワックスとは、主に「わんちゃん」に対して使用するワックスのことです。

室内でわんちゃんを飼う場合、フローリングで滑ってしまうと関節を痛めやすく、最悪の場合、年齢が若くても歩けなくなることがあります。

そのために開発されたワックスで従来の効果に加えて、滑りにくい性能が高く・付加価値の付いたものです。

ペット用のワックスが普通のワックスと違う点は3つです。

  1. 滑りにくくなる
  2. 尿の耐性が高く被膜が白くなりにくい
  3. 爪などの引っかきキズが付きにくい
筆者

3つ全てが完璧な商品はありません。

通常のワックス(一般的なフローリング用)と同様に、ワックス本来の効果に加えて3点が優れています。

ワックス本来の効果

  • 床材にキズや汚れが付かない
  • 光沢感が出てキレイに見える
  • 汚れが取れやすくなる
  • 滑りにくくなる

特に通常のワックス以上に滑りにくくなるため、ペットの足腰に優しい床に変わります。

この記事で分かること
  • 通常のワックスとペット用ワックスの違い
  • ペット用で一番性能が高いワックス
  • ペット用ワックスの選び方

目次

ペット用ワックスの特徴

下記の3つの特徴について詳しく説明します。

  1. 滑りにくくなる
  2. 尿の耐性が高く被膜が白くなりにくい
  3. 爪などの引っかきキズが付きにくい

滑りにくくなる

フローリングに使用される樹脂ワックスには、「アクリル」と「ウレタン」と呼ばれるタイプの合成樹脂が入っています。

アクリル樹脂の特徴
ウレタン樹脂の特徴
  • ワックスの膜が硬くなる特性がある
  • キズに強い
  • サラサラでウレタンより塗りやすい
  • グリップ力があり滑りにくくなる
  • 耐久期間が長くなる
  • 粘度があり膜に厚みができる

アクリル樹脂だけで作られているワックスは、引っかきキズを付けないように硬い被膜になるタイプがほとんどです。

ウレタン樹脂は配合量によっても変わりますが、滑りにくくなるワックスがほとんどです。

性能が高いワックスにはアクリルとウレタンの両方が入っています。

尿の耐性が高く被膜が白くなりにくい

床ワックスのデメリットは水に弱いため、長時間放置した場合、表面が白くなったり部分的にワックスの膜が剥がれたりします。

一度、白くなる・剥がれると再度ワックスを塗る以外に方法がありません。

わんちゃんの尿は酸性のため、変色することも。

ペット用のワックスでは、水や尿が表面についても「白くなりにくい・剥がれにくい」耐性を持ったタイプがあります。

筆者

一日中放置しても大丈夫。とまではならないのでご注意ください。

爪などの引っかきキズが付きにくい

通常のワックスに比べ、固まったワックスの膜が硬い傾向があります。

一般的なワックスの被膜の硬さは鉛筆の芯で表すと、2B~2Hです。

ペット用のワックスで、キズに強いとパッケージに書かれた商品は2Hに近い固さを持っています。

筆者

ペット用ではありませんが、鉛筆硬度4Hと非常に硬いワックスもあります。

4Hの硬さは、フロアコーティングに匹敵するほどの硬さです。唯一「ラグロン」のワックスのみが硬くなる特徴があります。

滑りにくさよりも、キズをつけたくない場合はラグロンのウッディブライトがおすすめです。

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ペット用ワックスのデメリット

デメリットは2つあります。

  1. 性能が高い分、高価
  2. 耐久期間が短い(約6ヶ月)

性能が高い分、高価

ペット用ワックスの容量は500mlが最も多く、価格は安いシートタイプでは300円程度、本格的な安いタイプでも700円程度で購入できますが性能が低いです。

それなりの効果を得たい場合は500mlの容量の場合、3,000円~5,000円必要になります。

安価な700円のタイプと比べると同じ容量でも価格は5倍です。

耐久期間が短い(約6ヶ月)

耐久期間の長いワックスは最長で2年です。比べると4分の1の期間なので短く感じますが、年間で2回塗るだけで済みます。

歩行頻度の高い部分と低い部分では耐久期間が異なりますので、耐久期間が6ヶ月でも実際は2年以上維持することもあります。

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ペット用ワックスの選び方

商品選びに重要なポイントは4つです。

  1. 滑り止め性能
  2. 尿に強いか?
  3. ペットが舐めても安心か?
  4. 使いやすいか?
  5. 引っかきキズに強いか?

滑り止めの効果が高いものが第一ですが、それ以外にも尿に強いか?なども重要になってきます。

一人暮らしで家に居ない時間が長い場合、ペットがおしっこをすると長時間放置することになりますので、尿の耐性があるタイプがオススメです。

また、ワックスを使ったことが無い場合には、使いやすさが大事です。シートタイプで袋から出して家にある掃除用のワイパーに付けるだけで塗れるものもあります。

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おすすめのペット用ワックス

滑りにくさなら「滑り止め床用コーティング剤」

滑り止め性能を比べてみた結果、最も滑りにくくなったワックスです。

ダントツの性能でした。唯一の弱点は、水や尿に弱いことです。2023年の4月頃にリニューアルされて、耐尿性・耐水性が高くなりました。

シートタイプもあります。

おしっこに強い「ペット用滑り止めワックスプレミアム抗菌消臭プラス」

水や尿への耐性があるタイプです。

ホームセンターなどの量販店では見かけることはなく、ネットでしか手に入らないワックスです。

滑り止め効果も高く、ペット用ワックスの中では最もバランスよく性能が高い商品です。

引っかきキズに強い「すべらないワンワックス」

他のペット用ワックスとは違い使用できる床材の種類が豊富で、フローリング床やクッションフロアなどのビニール床はもちろん、ゴム・無垢の竹など珍しい素材にも使用できます。

またハイヒールで歩いてもワックス被膜が割れないほど固く、耐キズ性に優れています。

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最も効果を出すにはフロアコーティングがおすすめ

ペット用ワックスの特徴を解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

性能が物足りない……。

フロアコーティングには耐久期間は長いもので30年持つものもあり、水や尿にも強いです。

コストがかかってもいいから、もっと効果のでるものがいい。手間はかけたくない。という場合にはペット用のフロアコーティングがおすすめです。

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まとめ:滑りにくさ・引っかきキズ・耐水性に強い

ペット用なので、第一としては滑りにくさを重視して選び、その後に、耐キズ性なのか?耐水性なのか?を決めると良いでしょう。

参考としてですが

持ち家の場合耐キズ性重視

賃貸・一人暮らしの場合耐水性重視

下記記事ではペット用ワックスの違いを比較しています。

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この記事を書いた人

フローリングワックスのマニア。これまでに使用したワックス関連品は100種類以上。ワックスの塗り方・剥がし方、商品の性能・特徴などを忖度なしで紹介。

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