販売元はワックス業界№1のリンレイですが、カインズホーム限定で売られているワックスです。
歩き始めたばかりの小さな子供や、高齢者で足腰の弱い方の滑り止め対策用に作られています。
メーカー公式サイトには掲載されておらず、Amazonや楽天でも販売されていません。そのため購入できるのはカインズホームの店舗、もしくはカインズネット通販のみになります。
販売元のリンレイには似たようなスリップ軽減ワックスがあります。
容量は同じ500mlでスリップを軽減するワックスです。
下記の5つを比較したところ、カインズホーム専用品を購入するならほとんど同じ性能のスリップ軽減ワックス(えんじ色)が値段が安くておすすめです。
- 光沢度
- 耐久期間
- 使用できる場所
- 耐水性
- 滑り止め効果
結論から言うと、カインズの専売品「スリップ軽減効果プラス」よりも、スリップ軽減ワックスがお得でコスパが高いです。
【カインズ専売品】スリップ軽減プラスの特徴
- メリット、デメリット
- 商品の詳細(使える部分など)
スリップ軽減プラスのメリット・デメリット
写真は重ね塗り(3回)の比較です。左側は塗っていません。
- 1㎡あたりの単価は20円以下と安い
- 化学床(クッションフロア)にも使える
- 耐久期間は6ケ月とやや短い
- 滑り止め効果を求めるなら不十分
- 水・ペットの尿に弱い(耐性が無い)
商品の詳細(耐久期間・使えるところ)
商品名 | スリップ軽減プラス |
---|---|
容量 | 500ml |
使える面積 | 約30畳 |
成分 | 合成樹脂、水 (アクリル・ウレタン樹脂) |
使える素材 | フローリング床(表面加工された床) ビニール床、化学タイル |
使えない素材 | 油加工の床 (オイルステイン・ロウ仕上げ) 塗装されていない床 ウルシ等特殊な床 ロウワックスが塗られた床 土足で歩く床、石床 |
光沢度 | |
耐久期間 | 6ケ月 |
滑りにくさ | |
使いやすさ | |
価格 | 880円 |
リンク | 公式サイト |
床暖房の床に塗る場合は、電源を切って表面が冷たくなってから使用しないと塗りムラができます。
【レビュー】スリップ軽減プラスを試した感想
使いやすさ
注ぎ口の形状とワックス液の様子です。
キャップ部分はこぼれにくくなっていますが、少量づつワックスを出すとふちの部分にワックスが溜まりやすいです。
液体は乳白色で、アクリル樹脂に加えて、ウレタン樹脂が入っているのですが、サラサラで塗りやすいです。
初心者でも塗りムラになりにくくて、使いやすいです。
塗った際にうっすらと白くなる原因は、ワックスの膜が厚くなったことで起きます。乾く前に上から数回塗り直して厚みを整えることで対処できます。
光沢度は「65点」使用前後(1~3回重ね塗りした結果)
塗っていない場合(左)と、3回塗った場合(右)の比較です。※あえて光の反射が弱い角度で撮影しています。
ボトル本体の下半分が反射して見えるようなツヤがでます。
下記は光の反射が良い角度で撮影した写真です。木の質感はしっかり残ります。
光の反射が良い場合は分かりやすいです。ワックスの中で光沢度は「中の上」です。
塗る前の写真
スリップ軽減プラスを塗って1回目の使用前後
右側を1回塗って乾いた後の写真になります。
一回塗ると、うっすらと反射しています。
スリップ軽減プラスを塗って2回目の使用前後
1回目よりもやや輪郭がはっきりしてきました。
「このくらいの光沢は物足りない」、とにかくツヤを出したい方には「スーパーグロス」がおすすめです。
重ね塗り2回目までは滑りやすくなる「3回目で塗る前と同じ程度」
板を傾けて、スポンジが滑り始めた角度が何度になるか?検証しました。
何も塗っていない面は27度の角度で滑り始めます。対して、3回重ね塗りした面は34度で滑りました。
回数ごとの滑り始めた角度は以下のようになりました。
- 塗っていない状態→27度
- 1回目塗った後→32度
- 2回目塗った後→33度
- 3回目塗った後→34度
滑り止め効果は、中程度です。
滑り止め(ペット用ワックス)が知りたい場合は「【ペット用床ワックス】滑り止め効果№1は?8品を徹底比較!」をご覧ください。
耐水性能は低い。やや白くなる(水を垂らして1時間放置)
水を垂らして1時間放置した結果、うっすらと白くなりました。
また、ワックスを塗っていない面と比べると水が玉になっており、やや弾いているような状態です。
中心部分がやや白くなっています。
耐久期間が長いタイプや、光沢度が高いワックスは白くなりやすい傾向があります。
拭き取る際に「ゴシゴシ」と力を入れて擦ると、ワックスが剥がれてしまうことがあるので注意してね。
一度床が白くなると完全に元に戻すことができない場合があります。完全に戻す方法は部分的にワックスを剥がす必要があります。
カインズ限定品と類似品「スリップ軽減ワックス」の比較
5つの点で違いを比較してみました。
- 光沢度
- 耐久期間
- 使用できる場所
- 耐水性
- 滑り止め効果
耐久期間はパッケージ記載の通りどちらも6ケ月です。使用できる場所も、フローリング床(表面加工された床)・ビニール床・化学タイルと同じです。
光沢度はカインズ専売品が2点高い
光沢度はどちらも中の上です。若干ですがカインズ専売品の方が高いです。
耐水性はカインズ専売品の方がやや低い
一時間水滴を垂らして放置すると、白さが目立つのはカインズ専売品でした。スリップ軽減ワックスも白くはなりますが、比べるとややマシでした。
滑り止め効果は3回塗ると同じ、1回目はカインズ専売品が良い
下記は滑り始めた角度の比較です。
カインズ専売品 スリップ軽減効果プラス | スリップ軽減ワックス | |
---|---|---|
塗布前 | 27度 | 27度 |
塗布1回目 | 32度 | 30度 |
塗布2回目 | 33度 | 32度 |
塗布3回目 | 34度 | 34度 |
3回塗るとどちらも同じですが、1回目・2回目はカインズ専売品「スリップ軽減効果プラス」の方がやや優れています。
5つの項目を比較すると
スリップ軽減効果プラス | スリップ軽減ワックス | |
---|---|---|
光沢度 | 65点 | 63点 |
耐久期間 | 6ケ月 | 6ケ月 |
使用できる場所 | フローリング床 (表面加工された床) ビニール床、化学タイル | フローリング床 (表面加工された床) ビニール床、化学タイル |
耐水性 | 低い | 低い |
滑り止め効果 | 普通 | 普通 |
価格 | 880円 | 602円 |
総合評価 |
ほぼ同じ効果でした。
まとめ:購入するならスリップ軽減ワックスがおすすめ
それぞれの性能を比較した結果、ほぼ変わらないことが分かりました。
スリップ軽減ワックスをAmazonで購入すると602円です。※2023年2月16日時点
対してカインズ専売品「スリップ軽減効果プラス」は880円なので、カインズのポイント会員だとしてもやや損です。