「業務用ワックスと一般家庭用ワックスの違い」ワックスがけで経費削減!?

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業務用ワックスは一般家庭用よりも強力だと思っている方も多いと思います。

自宅で使っても問題ないのか?

逆に、個人でお店を経営されている方で業務品は高いので一般家庭用に変えようと思っている方も中にはいるのではないでしょうか?

本記事では業務用・一般家庭用ワックスとの違いを紹介しています。

筆者のプロフィール

これまでに100種類以上の床ワックスに関するアイテムを使ってきたマニア。使い方や商品の違いなど、初心者の方にも分かりやすく解説しています。ワックスに関する知識は日本一かも?

基本的に業務用ワックスを自宅で使用はおすすめできません。逆も同様です。

この記事を読むとわかること
  • 一般家庭用のワックスと業務用ワックスの違いが分かる
  • シーンに合った業務用ワックスを選べるようになる
  • 業務用ワックスの使い方がわかる

目次

家庭用と業務用ワックスの違い

基本的に大きな違いは、土足に「対応しているか」「対応していないか」です。

業務用ワックスのほとんどは土足対応です。

また、塗れる床は一般家庭にあるフローリング床には塗れない種類が多く、店舗の床に使用されているPタイル・ビニール床などが対象です。

コンビニの床などが代表的な材質です。

自宅の床にも洗面所やトイレといった水回りにはクッションフロアなどのビニール床が使われており、使えないわけではありませんが、塗る面積はしれているので勿体ないです。

また、ワックスを剥がす際に使用する剥離剤は市販のものより強力なため、一般家庭で使われている床材によっては溶剤によって変色したり、素材を傷める原因になります。

その他に、業務用ワックスは光沢が高い特徴があります。

水に濡れたような質感が出るほどの光沢になります。

業務用ワックスの1回塗布は一般家庭用ワックスを3回塗った回数に匹敵します。

業務用ワックスは土足対応で、ワックス膜が厚くて丈夫です。

一般家庭用にはない業務用ワックスの種類

美容室の写真

理髪店用の帯電防止ワックス

美容室などの理髪店で通常のワックスを使用すると、静電気によって切った髪の毛が床に付き、ほうきで掃いても上手く掃くことができません。

帯電防止効果を加えたワックスを塗ると、静電気による床への引っ付きが無くなるので、ホコリや髪の毛を掃き取りやすくなります。

特殊なタイプだとコンピューター室や電子機器の組立工場などで静電気を発生させないために使用される場合もあります。

病院の写真

病院や養護施設用の耐アルコールワックス

通常のワックスの場合、アルコールが付くと化学反応を起こし、床の表面が白くなります。

そのため、病院で使用するワックスには抗菌剤が入っていおり、アルコール耐性があるタイプもあります。

速乾性もあるため、病院の廊下などの長時間の歩行を制限できない場所に最適です。

業務用ワックスにしか使われていないアイオノマー樹脂

一般的なワックスには2つの樹脂が使われていおり、ご存じの方も多いです。

一般的に使われている樹脂には「アクリル樹脂」と「ウレタン樹脂」があります。

近年業務用のワックスには2つに加えて新たに「アイオノマー樹脂」と呼ばれるものが使われるようになりました。

アイオノマー樹脂とは?

ゴルフボールの表面に使用されるほど丈夫で、適度な弾力性と柔軟性があります。

この特性が歩行時の衝撃を吸収して塗膜表面のキズ付きから守ります。さらに光沢も長期間維持します。

下記のワックスに入っており、革靴やヒール跡も付きにくい特徴があります。

ヒール跡とは、革靴やヒール底の黒いゴム跡が床に付くことです。

従来のタイプと比べ、モップの抵抗が少なく塗りやすいワックスです。

革靴やヒール跡を付けない機能に加えて、スカッフマークも防止します。

スカッフマークとは、ワックスの被膜よりも硬い、ヒールなどで歩いた際に付くキズのことです。

耐キズ性が抜群にいいので、商業施設や百貨店などの床に使用されることもあります。

体育館用の滑らないワックス

バスケットなどの激しいスポーツでも、被膜が痛まずに維持し続ける耐久性があり、体育館特有のキュッと止まる。滑り止め性能に優れています。

体育館以外には、フィットネスジムなどにも使用されています。

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一般家庭用として使えるワックスは?

フローリング用なら「オール」

一般家庭用には500ml・1L・4Lの容量がありますが、さらに大きな18Lサイズです。

フローリング用にも塗ることができますので、保育園や幼稚園の床などに使用されています。

石床用なら「石床プロコート」

耐水性が無いため、室内での使用に限りますが、アパートやマンションの共有部分にある石床に最適です。

家庭用にある石床用のワックスに比べると、床材への密着性が高いので使用できる床の種類が多く、剥がれる心配がありません。

光沢が出てキレイになるだけでなく、汚れが付きにくくなります。

化学床には「超耐久プロつやコート」

一部のホームセンターにも販売されているワックスで、4Lタイプもあります。

速乾性があり、モップさばきもラクにできるので作業効率がよく使いやすいタイプなので初心者でもキレイに仕上がります。

耐久性能や光沢の全てにおいてバランスの取れたワックスです。

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業務用ワックスの塗り方

プロのやり方と異なるのは、塗る前の床の洗浄です。

商業施設などの床では、一日に数百~数千人が歩行するため劣化も早くワックスの塗り直し頻度は月1回、早いと2週間に1回という場合もあります。

今回紹介する使用方法は、個人経営のカフェや美容室、賃貸物件など半年に1回程度で済む場合に限ります。

量販店などの利用者が多い(歩行頻度が多い)場合はワックスを都度、剥がしてかけ直す必要がありますので、全て業者に依頼する形となります。

塗り方の手順

基本的な塗り方は、一般家庭用のワックスと同様です。

プロの場合は、水拭きでは取り切れない汚れ・油分などを専用の洗剤を希釈し自動床洗浄機などで汚れを取り除きます。

STEP
洗剤で表面の汚れを取る

お掃除用のモップと、床洗浄用のクリーナーを使用します。

専用のクリーナーを希釈します。(上記のクリーナーの場合50~100倍希釈です)

希釈した液剤にモップを染み込ませ、軽く絞ってから床を拭きあげます。

STEP
洗浄後、完全に乾いてからワックスを塗る

部屋の場合は出口に向かって塗っていきます。ゴシゴシと力を入れずに一定方向に向かって塗り広げます。

STEP
完全に乾くまで待ち、再度塗る

完全に乾くまで約30分程度かかります。乾燥後は再度、重ね塗りをおこないます。

2回塗ればある程度の効果が得られます。ワックスの種類によってやや異なりますが、3~4回の重ね塗りが限度です。

完全に乾燥させれば作業完了です。

必要な道具

プロ用の道具でなくても、キレイにワックスがけは可能です。

家庭用の道具でもプロ同様の仕上がりにできる最低限の道具は2つあります。

専用のワイパー(オールワックスワイパーEX)

家庭用のワックスがけ専用ワイパーです。

掃除用のワイパーは先端部分がグネグネと動き、塗りにくいですが、専用のワイパーの場合、先端が縦方向にしか動かないようになっているので軸がブレずにキレイに塗れます。

付属で付いているトレーも使い勝手が良くおすすめです。

付属で付いているシートの利用は業務用ワックスの場合、キレイに塗り広げれないことがありますのでおすすめしません。

専用のモップでプロ並みの仕上がりに

業務用で使用されているモップとほぼ同じです。

使用するコツは水で洗い流し、しっかり絞ってから使うとワックスの染み込みがも上がり、キレイに塗れます。

水で洗い流せば何度でも使用できるのも便利な点です。

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自分でやると費用はどのくらい浮くのか?

ハウスクリーニングの業者の場合、ワックスがけの作業料には基本料で10,000~15,000円の費用とは別に1㎡あたりの作業単価がかかることが多いです。

床の素材によっても単価が変わり、1㎡で最安値だと50円前後ですが、200円~400円が一般的です。

筆者

契約している業者や、塗る面積によっても単価は異なります。

仮に20㎡の面積にワックスを塗る作業料は15,000円~25,000円程度の費用になります。ここにワックス代金や道具使用による料金が上乗せされます。

個人でやる場合はもちろん無料です。

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まとめ:剥離作業は業者に依頼するとコスパがいい

ワックスがけで、都度剥離作業が必要な場合を除いては、自分でやると無駄なコストが軽減できます。

慣れないうちは手間に感じるかもしれませんが、定期的におこなえば短時間でできるようになります。

また、普段意識していない床を、自分でメンテナンスすることで新たな発見があります。

例えば

  • どこが汚れやすいのか?
  • 光沢が取れやすい部分=歩行が多い部分など

業務のヒントになることもあるかも知れません。

数回の重ね塗りで徐々に床が黒ずんできた場合には剥離作業が必要です。ワックスがけに比べて手間がかかるため、業者へ依頼するのがオススメです。

専用のポリッシャーやバキュームを用いてキレイに剥がし取ってくれますので、ワックスがけが少々失敗したところで元のキレイな状態へ戻ります。

初めてで不安な場合は、一度家庭用のワックスを使って練習するのもおすすめです。

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この記事を書いた人

フローリングワックスのマニア。これまでに使用したワックス関連品は100種類以上。ワックスの塗り方・剥がし方、商品の性能・特徴などを忖度なしで紹介。

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