薄い紫色のボトルに入った樹脂ワックスの中では中グレードに位置する床ワックスです。
独特なカラーのワックスですが、使ってみると意外とコスパいいんじゃ?と感じました。
これまでに100種類以上の床ワックスに関するアイテムを使ってきたマニア。使い方や商品の違いなど、初心者の方にも分かりやすく解説しています。ワックスに関する知識は日本一かも?
スーパーグロスのようなピッカピカにはなりませんが、ほどほどの光沢に抑えたい方にはおすすめです。
また、バランスよく効果が高いワックスで、安いものを選ぶならハイプロテクトで間違いありません。
何かに特化してませんが、下記の4点すべてにおいて平均以上の効果があります。
- 光沢度
- 耐久性
- 滑り止め効果
- 耐水性
1㎡あたりの単価は約20円と安いのでコスパいいです。
ハイプロテクトワックスの特徴
メリット・デメリット、使える床材をまとめました。
ハイプロテクトのメリット・デメリット
写真は重ね塗り(3回)の比較です。左側は塗っていません。
- 光沢度は高め「82点」
- 1㎡あたりの単価は約20円と安い
- ペット用ワックス並みに滑りにくくなる
- 耐久期間は1年
- 特化して優れた性能はない
商品の詳細(耐久期間・使えるところ)
商品名 | ハイプロテクト |
---|---|
容量 | 500ml・1L |
使える面積 | 約30畳・約60畳 |
成分 | 合成樹脂、水 (アクリル・ウレタン樹脂) |
使える素材 | フローリング床(表面加工された床) ビニール製の床 |
使えない素材 | 油加工の床 (オイルステイン・ロウ仕上げ) 塗装されていない床、ウルシ等特殊な床 ロウワックスが塗られた床 土足で歩く床、石床 |
光沢度 | |
耐久期間 | 1年 |
滑りにくさ | |
使いやすさ | |
価格 | 2,250円(Amazon価格) |
リンク |
Amazon
楽天 Yahoo |
床暖房の床に塗る場合は、電源を切って表面が冷たくなってから使用しないと塗りムラができます。
【レビュー】ハイプロテクトを試した感想
使いやすさ
注ぎ口の形状とワックス液の様子です。
キャップ部分はこぼれにくくなっていますが、少量づつワックスを出すとふちの部分にワックスが溜まりやすいです。
液体は乳白色で、アクリル樹脂と水で作られていることもありサラサラです。
初心者でも塗りムラになりにくくて、使いやすいです。
塗った際にうっすらと白くなる原因は、ワックスの膜が厚くなったことで起きます。乾く前に上から数回塗り直して厚みを整えることで対処できます。
光沢度は「82点」使用前後(1~3回重ね塗りした結果)
塗っていない場合(左)と、3回塗った場合(右)の比較です。※あえて光の反射が弱い角度で撮影しています。
ボトル本体の輪郭が分かるくらい、反射して見えるようなツヤがでます。
下記は光の反射が良い角度で撮影した写真です。
光の反射が良い場合は分かりやすいです。ワックスの中で光沢度は「上の中」です。
塗る前の写真
ハイプロテクトを塗って1回目の使用前後
右側を1回塗って乾いた後の写真になります。
一回塗ると、うっすらと反射しています。
ハイプロテクトを塗って2回目の使用前後
1回目よりも輪郭がはっきりしてきました。
ハイプロテクトを塗ると「滑りにくくなる」
板を傾けて、黒いスポンジが滑り始めた角度が何度になるか?検証しました。
何も塗っていない面は27度の角度で滑り始めます。対して、3回重ね塗りした面は37度で滑りました。
回数ごとの滑り始めた角度は以下のようになりました。
- 塗っていない状態→27度
- 1回目塗った後→32度
- 2回目塗った後→34度
- 3回目塗った後→37度
重ね塗りするたびに、ツヤが増すのと比例して滑り止め効果も高くなりました。
ちなみに3回塗ると、滑り止め対策に作られているペット用ワックス同等の効果を発揮します。※一番優れたものには勝てませんが効果があります。
耐水性能はまずまず(水を垂らして1時間放置)
水を垂らして1時間放置してみました。1時間前と比べると、若干ですが白く濁りました。
拭き取った後を見てみると床は白くならず、ほぼそのままでした。
携帯の画面を見るくらいの距離でじーっと見ると気付くか気付かないか程度です。(言われてみないと気付かないです)
拭き取る際に「ゴシゴシ」と力を入れて擦ると、ワックスが剥がれてしまうことがあるので注意してね。
一度床が白くなると完全に元に戻すことができない場合があります。完全に戻す方法は部分的にワックスを剥がす必要があります。
床ワックスの塗り方
初めてワックス塗る(2度塗り)場合の5ステップです。
ウエットシートでの掃除後は完全に乾燥するまで待ちます。乾燥する前に塗ると、洗浄成分により塗りムラが出来てしまいます。
部屋の端から、木目に沿ってワックスを塗ります。
塗る際は、専用のモップが塗りやすく、1回で塗れる範囲も広いので作業効率も上がります。ワックスを注ぐ専用のトレーも便利です。
塗り漏れがあった場合は乾燥するまで待ち、2回目の時に塗ります。
季節や天候によって乾燥時間が変わります。
1回目に塗った時と同様に再度塗ります。
3回以降になると、塗る感覚が変わってきます。1,2回目と比べワイパーの抵抗が無くなり軽く感じます。
【口コミ】使った人の評価は?
全体的なバランスが良いためか、マイナスの評価が少なかったです。
マイナスの口コミ
我が家のフローリングは濃い赤茶でクラッシックなタイプなので、光沢を求めていたのですが、2度塗りでは思ったほど光沢は出ません。光沢を求めない方にはオススメです。
引用:Amazon
プラスの口コミ
10年以上愛用しています。ツヤや耐久に偽りないと感じます。年に1〜2回使用しており、床がきれいに保てているのは、このワックスのおかげです。よく10年以上経ったフローリングなの?!と言われます。
引用:Amazon
仕上がりも妙に光りすぎず、塗膜も結構長持ちするので通常の家庭では1年1回でも十分、なので1本買えば数年使えます。乾いてからのワックス表面の擦り傷がほとんど目立たないので、私のバランスではちょうど良い感じです。あと、水滴をこぼして放置するとその部分が白っぽくなりますが、乾くと元通りに透明に戻ります。
引用:Amazon
まとめ:全体的なワックス効果が高く、コスパがいい
悪く言えば「パッとしない」ですが、ワックスの性能としては全部が平均点(80点)以上です。
- 光沢(ツヤ)
- 耐久期間
- 滑り止め効果
- 耐水性
- 1㎡あたりの単価
安すぎるものより、少し高くなってもいいから良い物が使いたい。という方にベストです。