床ワックスがけを業者に依頼すると施工料以外に、出張費や駐車場代金・施工時の追加料金など、別途費用が発生することがあります。
サービスの質や、万が一のトラブルがあった際に補償が効くのか?
料金以外にも注意しておきたいポイントがあります。
- ワックスがけの料金相場
- 施工費以外に必要な費用
- ハウスクリーニング業者の選び方
- 業者選びでおさえておきたい7つのポイント
これまでに100種類以上の床ワックスに関するアイテムを使ってきたマニア。使い方や商品の違いなど、初心者の方にも分かりやすく解説しています。ワックスに関する知識は日本一かも?
本記事では、ワックスがけの料金相場以外に知らないと損をするポイントも紹介しています。
床ワックスがけ「フロアクリーニング」には3つのプランがある
大半のハウスクリーニング業者は「ワックスがけ」と「床の洗浄」がセットになった料金設定です。
フロアクリーニングの種類には下記の3つのメニューがあります。
- ワックスがけ前の「床洗浄」
- ワックスがけ
- ワックスを剥がす「剥離作業」
ワックスがけ前の「床洗浄」
業者によって別途料金がかかる場合がありますが、ワックスがけと一緒に依頼をおすすめします。
汚れが残ったままワックスがけをおこなうと、ワックスによって汚れやホコリを閉じ込めてしまうため、必ず必要な工程です。
費用を抑えたいからといって、床掃除は自分でやってワックスがけのみ業者に依頼しようと検討されている方もいると思います。
ただしフローリング表面に皮脂などの油分が残っていると性質上、ワックスを弾いてしまいます。※プロがワックスがけしても同様です。
皮脂や油の除去は中性洗剤で拭き取るだけで作業自体は簡単ですが、床全面を拭くとなると大変です。
また市販の中性洗剤では完全に汚れが取れないことがあります。
そのため、ワックスがけの完成度に大きく左右する床洗浄は、なるべくプロにお任せすることが無難です。
素人とは違って、汚れの度合いに合わせて業務用の洗剤を希釈し、専用の道具で表面の汚れを浮き上がらせます。
その後モップで水拭きし、完全に乾燥させてからワックスがけに入ります。
ワックスがけ
業者が使用するワックスの耐久期間は6ヶ月~1年が多いです。
プロが使うワックスだから、ワックス効果も優れている。と思うかもしれませんが、市販のものとあまり変わりません。
業者によっては市販のワックスと中身は同じで、容量が多いだけ。なんてこともあります。
ホームセンターなどで販売されている市販のワックスの耐久年数も6ヶ月~1年が多く、最長なもので2年です。
ワックスを剥がす「剥離作業」
剥離作業は、古く汚れたワックスを剥がす工程です。
毎回行う必要はなく、既にワックスを何回も塗った床が対象です。
ワックスがけ前に床洗浄をおこなっていても、一定期間ごとに塗り重ねていくと徐々に床が黒ずんできます。
黒ずんで見える理由は、ミルフィーユのように落としきれない細かな汚れが、重なったワックス膜の間に入るためです。
掃除で使う洗剤ではワックスは取れないため、専用の「剥離剤」を使用します。
剥離剤はワックスを溶かす専用の液体です。
古くなったワックスを溶かし、拭き取ることで表面に付いた汚れや細かなキズをワックスと一緒にまとめて剥がしてくれます。
下記の写真のように、元通りのキレイな床に戻ります。
業者の「ワックスがけ」料金相場
施工料金の相場になります。(一例です)
料金プラン | A社 | B社 | C社 | |
---|---|---|---|---|
がけ | ワックスワックスがけのみ | 20㎡以下 16,500円 | ||
床洗浄込み | 10㎡辺り 12,950円 | 10㎡まで 13,800円 | ||
剥離作業込み | 10㎡辺り 19,800円 | |||
床洗浄のみ | 20㎡以下 11,000円 | |||
剥離作業のみ | 1.5㎡辺り 3,300円 | 20㎡以下 22,000円 |
10㎡あたり(約6帖)で「ワックスがけ
床洗浄」で13,000円前後になります。例えばB社の場合、10㎡までは13,800円です。10㎡を超えると1㎡あたり1,380円となります。
また剥離作業は手間がかかるため、ワックスがけに比べ割高です。
剥離作業は手間と労力が必要なので、数年に1度の剥離作業こそ業者に頼むのがおすすめです。
施工費以外に確認したい7つのポイント
単純にワックスがけの料金が安いだけで選ぶと損する場合があります。
下記の7つのポイントを把握したうえで、業者の選定をしてみてください。
気になるところをタップで下へジャンプします。
見積料・現地調査料(出張費)
基本、電話での見積になります。
見積は無料の業者が多く、電話での判断が難しい場合などは現地調査が必要になります。
現地調査は、現地調査料(出張料)として料金が発生する場合があります。
業者によっては電話では仮の見積を提示し、必ず現地調査が必要なところもあります。
現地調査時に正式な見積を提示し、その場でキャンセルしても出張料・見積料が無料の業者もあります。
ワックスフリーの床材や、UV塗装などの表面加工された床、その他特殊な材質の場合など
駐車料金
都内や駅周辺の住宅密集地など、業者の車を停めるスペースがない場合にパーキング代が必要です。
ワックスがけには最低でも1.5~2時間(10㎡あたり)は必要になります。
準備等含めると、パーキング代は最低でも3時間分は必要なので、最寄りの駐車場の料金を把握しておきましょう。
業者の車は軽バンが多いのでマンションに住んでいる場合などは、管理人に事前に伝えておきましょう。
事前に伝えておくと車一台分のスペースを確保してくれる場合もあります。
保険の加入
作業中に万が一、物を破損された場合などに損害保険に加入している業者は対応してくれます。
未加入の場合は責任が取れない業者もありますので事前に確認しておくと良いです。
キャンセル・変更はいつまで可能か?
下記のようにキャンセル・変更料が発生することがあるため、確認しておきましょう。
- 3日前 見積料の3割負担
- 2日前 見積料の5割負担
- 前日 見積料の全額負担
業者によっては、前日の12:00まではキャンセル・変更が無料のところもあります。
スタッフの技能レベル(教育制度)
依頼は技術の優れた業者がいいですよね?
社内研修の充実度によって技能だけでなく、マナーや身だしなみを教育している業者もあります。
不快な思いをしないためにも研修の充実度はチェックしてみてください。
ホームページに「社内研修充実!」など記載されているかを見て判断するだけでも全然違います。
お得なセットメニュー
業者の中では、セット割(例えば浴室+トイレ+エアコン洗浄)など通常なら5万以上かかるクリーニング内容が半額になるセットプランなどがあります。
また期間限定で浴室清掃やエアコン清掃など、数か所のクリーニングを依頼された方にお得な特典としてワックスがけが無料になることも。
他に依頼したい箇所が無いか確認してみてください。
割引情報
早期割(施工の1ヶ月前に依頼)や子供がいるご家庭への育児応援キャンペーンなどの割引があります。
例えば、早期割の場合5,000円が総額から割り引かれます。
施工内容やサービス内容を踏まえたうえで、活用してみてください。
まとめ:料金の他にサービスも重要
今回例にした相場は一般的な料金で、サービス内容や地域によっても価格が上下します。
また施工費とは別に下記の7つのポイントは気を付けてください。