床ワックスを剥がす「おすすめの剥離剤9選」特徴・性能を徹底比較

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ワックスの剥離作業は手間と労力がかかります。

業者に依頼するのも1つの手ですが、自分でやれば費用も抑えれます。

やるなら失敗したくないし、出来るだけラクしたいですよね?

剥離剤の選ぶ際のポイントは、ワックスを塗ってからの経過年数や重ね塗りの回数・使用したワックスにより異なります。

剥がす力が弱いと、効率が悪く時間がかかったり、キレイに剥がしきれないことも…

筆者のプロフィール

これまでに100種類以上の床ワックスに関するアイテムを使ってきたマニア。使い方や商品の違いなど、初心者の方にも分かりやすく解説しています。ワックスに関する知識は日本一かも?

この記事では、剥離剤を選ぶ際のポイントや違いを含め

1番人気の剥離剤・性能が高いもの・業務用タイプなど全9品を比較しました。

初めて剥離をする方にはスポンジとセットになった「ワックスはがし上手」がおすすめです。

目次

床材に合った剥離剤を選ぶ

下記は床材の種類と特徴です。

素材によって剥離剤が使えないものがあるのでご注意ください。

スクロールできます
床材の種類特徴剥離剤対応クリーナー対応

フローリング
キズに強い

反りや収縮が無い
調湿機能が無い

フロアタイル
クッションフロアより硬い
キズがつきにくい土足OK
質感がリアル
コストが高い

クッションフロア
耐水性・汚れに強い
施工が簡単
熱に弱い
安っぽい

コルク床
年中湿度を保つ
耐火性・耐水性がある
衝撃に強く防音性がある
変色しやすい・補修が難し

無垢材
自然な風合いで肌触りが良い
年中湿度を保つ
水に弱くキズがつきやすい
反りや収縮がある

石床
耐水性・汚れに強い
キズがつきにくい土足OK
コストが高い

コルク床や無垢材には使えません。

剥離剤以外は使わないこと

アルカリ性の洗剤を使うとワックスを溶かすことができますが、床材を痛めてしまうためご注意ください。

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剥離剤を選ぶポイント

剥離剤は商品によって剥がす力が異なります。

剥がす力が強いほど効率よく作業できますが、間違った使い方をすると床材を傷めてしまうことも…

また剥離剤には原液のまま使うタイプと希釈するタイプがあり、初めて剥離をする場合は原液のまま使うタイプがおすすめです。

希釈タイプは剥がす力が強力で、慣れていないと失敗します。

  • 塗り重ねた頻度が多い
  • 塗ってからの経過年数が長い
  • ラグロンのワックスを塗っている

このような場合は剥がす力が高いものがおすすめです。

使用する場所を間違えると床材が変色したり、液剤がしみ込んで内部を痛めることがあるのでご注意ください。

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剥離剤の種類や商品の違いを比較

剥離剤の性能や、各メーカーの特徴を比較しました。

使用したワックスと同じメーカーの物がいい?

基本的に剥離剤とワックスは別々のメーカー同士でも使えます。

剥離剤の販売メーカーは10社以上ある

一般家庭用とプロ用(業務用)を扱っているメーカーごとに何種類あるのかまとめました。

※容量別では分けずに、種類ごとに分けています。

スクロールできます
おすすめ度メーカー名特徴家庭用の種類業務用の種類
リンレイ家庭用ワックス№1メーカー
業務用もシーバイエス同様に業界大手
4種類4種類
ダスキン知らない人は少ない超有名メーカー1種類
アサヒペンCMでおなじみ。塗料の大手メーカー1種類
山崎産業清掃道具など全般を販売。3種類
アズマ工業本社が静岡にあり、県内の認知度が高い2種類
シーバイエス業務用はリンレイ同様に業界大手5種類
ラグロン家庭用ワックス№2メーカー3種類
ペンギンワックス業務用の業界では有名メーカー8種類
友和お掃除洗剤を扱うメーカー1種類
リスダンケミカル家庭用もあるが業務用の業界中心4種類
KISグループ社ハウスクリーニング会社のはくり剤1種類
ダイカ化成品・ 工業用薬品・理化学機器の
販売をしている中小企業
6種類
ステップソリューション従業員4名の滑り止め樹脂を扱う中小企業1種類
各製品の比較

数多くのメーカーがありますが、一般家庭用なら「リンレイ・ラグロン」がおすすめです。

また業務用なら「シーバイエス・ペンギンワックス・リンレイ」です。

おすすめの剥離剤「性能比較」

5つの項目で比較しました。

  • 容量・性質
  • 剥がす力
  • 使える素材
  • 希釈のあり・なし
  • コストパフォーマンス


使える床と、剥離力の一覧です。

スクロールできます
メーカーリンレイリンレイラグロンラグロンアサヒペンリンレイリンレイアズマ工業ダイカ
商品名オール床クリーナーワックスはがし上手高速リムーバー白木/コルク床用 クリーナー&ハクリ剤 環境にやさしい中性ワックスとり店舗用はくり剤NEWギガジェット床ワックス剥離剤400HBフローリング用増粘剥離剤
商品画像
容量500ml・1L500ml500ml・1L500ml500ml
1L・4L
2L4L・18L400ml・1L4L・18L
性質アルカリ性アルカリ性アルカリ性中性中性アルカリ性アルカリ性アルカリ性中性
剥がす力
対象の床フローリング
化学床・石床
フローリング
化学床
フローリング
化学床
白木
コルク
フローリング
化学床
化学床化学床フローリング
化学床
フローリング
使用出来ない床白木・ウルシなど
特殊な床
白木・ウルシなど
特殊な床
白木・ウルシなど
特殊な床
白木・ウルシなど
特殊な床
フローリング
白木
フローリング
白木
白木・ウルシなど
特殊な床
白木・ウルシなど
特殊な床
使用量1㎡で50ml1㎡で50ml1㎡で10ml1㎡で50ml1㎡で50~70ml1㎡で50ml1㎡で200ml1㎡で50ml1㎡で80~120ml
希釈の必要性なしなし10~12倍に
希釈
なしなし10倍に希釈5~10倍に
希釈
10倍に希釈冬場は
1.5倍に希釈
その他特徴希釈すると
掃除に使える
専用のスポンジ付き希釈すると
掃除に使える
レモングラス
の香り
おすすめ度 
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およそ500mlタイプで10㎡の範囲を剥がすことができます。

「剥がす力」は★3つ以上あれば十分です。★2つ以下では剥がし取るまで時間がかかることがあります。

5回以上重ね塗りした場合や、10年以上経過した床へは剥がす力が5つの商品がおすすめです。

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剥離剤おすすめランキング上位5品

1位 使い勝手・性能バランスが良い「ワックスはがし上手」

【リンレイ】ワックスはがし上手
総合評価
( 5 )
メリット
  • フローリング・化学床どちらにも使える
  • 剥がす力が強く作業がはかどる
  • 専用のスポンジがついている
デメリット
  • 容量が500mlのみ。
  • 10㎡以上をまとめてやる場合は2本必要でスポンジが余る
  • 白木やコルクには使えない

原液のまま使用するタイプの中で、最も剥がす力が強いです。

粘度のある液体で古くガチガチに固まったワックスを溶かします。

専用のスポンジは持ち手部分と、剥がす部分固さが異なります。

持ち手部分は握りやすい固めのスポンジで、床と接する部分は床にキズがつかない柔らかい素材になっています。

剥離剤を均等に塗り広げやすく、初心者の方でも扱いやすいです。

2位 剥がす力は1番「ラグロン高速リムーバー」

【ラグロン】高速リムーバー
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 最も剥離する力が高い
  • 希釈タイプなので使える範囲が広い(同じ500mlに比べ10倍の面積を剥がせる)
デメリット
  • 希釈の手間がかかる
  • 白木やコルクには使えない

剥離剤の中で最も剥がす力が優れた商品です。

水で薄めて使用するタイプなので手間はかかりますが、床の状態に合わせて希釈すれば広い範囲に使用できるため、コスパが良い商品です。

  • 何層にもワックスを重ね塗りした床
  • 経過年数が10年以上
  • 広い範囲を剥がす場合
  • ラグロンのワックスを使用した床

上記に当てはまる場合におすすめです。

3位 迷ったらコレ「オール床クリーナー」

【リンレイ】オール床クリーナー
総合評価
( 4 )
メリット
  • 容量は500ml・1Lの2種類あり、剥がす面積に合わせて選べる
  • 玄関などの石床に使用できる
  • 水で薄めると、普段の床掃除やワックスがけ前の洗浄になる
デメリット
  • 白木やコルクには使えない

最も売れている剥離剤です。

どれにするか悩んだ場合、こちらの剥離剤で問題ありません。

剥離剤としては原液のまま使用します。

水で薄めると床掃除用のクリーナーとして活用できます。

4位【化学床におすすめ】ギガジェット

【リンレイ】ギガジェット
総合評価
( 4 )
メリット
  • 化学床・石床用では最も剥離力が高い
  • 1本で100㎡分剥がすことができる
デメリット
  • フローリングに使用できない
  • 希釈する必要がある


店舗や商業施設などで使用されているプロ用(業務用)の剥離剤です。

ビニール床や化学タイル用で、一般家庭用の剥離剤では剥がしにくい業務用ワックス(土足対応のもの)が剥がせます。

※フローリングには使用できないためご注意ください。(剥離成分によって変色することがあります)

5位【珍しい白木やコルク用】白木/コルク床用 クリーナー&ハクリ剤

【ラグロン】白木/コルク床用 クリーナー&ハクリ剤
総合評価
( 4 )
メリット
  • 白木・コルクに使える珍しい剥離剤
デメリット
  • フローリングには使用できない

一般的に白木やコルクには剥離剤が使えませんが、こちらなら使用できます。

成分が中性なので白木などが色ヤケせずに安心して使えます。

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剥離剤以外に必要なもの

剥離剤以外に、準備するものは3つあります。

  • スポンジ or ブラシ
  • 水切りワイパーとチリトリ
  • ぞうきんやタオル・ダスターなど
  • ゴム手袋

スポンジ or ブラシ

スポンジは剥離剤を塗り広げて、表面をこすりワックスを剥がすために使用します。

ブラシも同様の役割ですが古く固まったワックスの場合、スポンジでは剥がすまでに時間がかかります。

そのためスポンジよりも固いブラシでこすると剥がれにくい部分も簡単に取れます。

水切りワイパー・チリトリを使って作業負担を減らす

剥がれて浮いてきたワックスを拭き取る場合、ぞうきんを何回も水で洗い流す必要があり、手間がかかります。

水切りワイパーとチリトリを使用すると、ぞうきんで拭き取る回数を減らせてラクになるだけでなく、剥がし漏れが少なくなり、キレイに剥離できます。

ぞうきんやタオル・ダスターなど

剥離剤で溶かし、ブラシやスポンジでこすって浮いたワックスを拭き取るために使用します。

掃除用のぞうきんや、要らなくなったタオル・ダスターなどをご使用ください。

おすすめは使い捨てのダスターや不織布です。

ワックスと剥離剤が混ざったものは非常にヌルヌルしているため、ぞうきんでそのまま拭き取って水で洗い流すのに時間がかかります。

洗っても中々取れないので、一度拭いたらそのまま捨てられるタイプが便利です。

ゴム手袋

溶けたワックスや剥離剤が手に付くのを防ぎ、肌荒れから守ります。

剥離剤はアルカリ性でできており、手に付くと皮膚が溶ける恐れがあります。

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初めてでも出来る簡単な剥がし方

5つのステップで行えば誰でも簡単にワックスを剥がすことができます。

STEP
掃除機で小さなゴミを取る

砂埃やゴミが残っているとスポンジやブラシでこする際に床にキズが付いてしまうため、先に取っておきます。

STEP
1㎡づつ剥離剤を撒き、塗り広げる

広い範囲を一気に始めると、途中で乾いてきたり、長時間放置するとフローリングの溝から木の内部に染み込むことで、音鳴りの原因になります。

STEP
1~2分待ち、スポンジやブラシでこする

固着したワックスに浸透させます。

乾く前にスポンジやブラシでこすり取ります。

STEP
ぞうきんで拭き取る(水切りワイパーが便利)

浮いたワックスをぞうきんで拭き取り、水拭きをします。少しでも残っていると、床がベタベタしますので念入りに拭き取ります。

ぞうきんでいきなり拭き取るより、水切りワイパーでかき集めてから行うと作業がはかどります。

STEP
完全に乾燥させる

再度ワックスを使用する場合は、床の表面だけでなく溝の部分まで乾いているかが重要です。

濡れたままワックスを使用すると塗りムラになります。

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まとめ:床の材質や経過年数に合わせて選ぶ

剥離剤を選ぶには

  1. 素材は何か?
  2. 5回以上重ね塗りしたか?
  3. 10年以上ワックスを剥がしていないか?
  4. 剥がす範囲はどのくらいか?

以上の4つで絞ると最適なものが見つけやすいです。

また剥離用の道具を使えば、作業負担が減り、時短。かつ失敗せずにキレイに剥がせます。

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この記事を書いた人

フローリングワックスのマニア。これまでに使用したワックス関連品は100種類以上。ワックスの塗り方・剥がし方、商品の性能・特徴などを忖度なしで紹介。

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