「ECO」とは環境にやさしい・リサイクルできる・値段が安い。など想像します。
ECO樹脂ワックスとは厚生労働省の指針値該当成分に記されている原料を使用されておらず、人や環境にも優しいワックスです。
公式ホームページには「シックハウス・シックスクール対応」と記載されており化学物質が気になる方には安心して使えるタイプです。
シックハウス症候群とは?
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。
参考元:厚生労働省「シックハウス症候群とは」
ECO床用樹脂ワックスの特徴
- 適度な光沢度(ギラギラし過ぎない)
- フローリングの木の風合いを活かす
- 耐水性が高く、水に濡れても白くなりにくい
- シックハウス対応(JFPA F☆☆☆☆ 取得
ワックスの性能は高くはないですが、人の害にならない成分のみで作られているので赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えます。
【リンレイ】ECO床用樹脂ワックスの特徴
商品の裏書には
- 環境省公表リスト中の環境ホルモン及び疑わしき化学物質を原料として使用していません。
- 厚生労働省が指針値を示したVOC(揮発性有機化学物質)を原料として使用していません。
- PRTR法該当物質を原料として使用していません。
- 有機リン系可塑剤を原料として使用していません。
上記のように記載されています。
シックハウス症候群にならないように作られているのがわかります。安全面以外にメリット・デメリット、商品の詳細を下記にてまとめました。
他のワックスとは匂いが少し違います。山椒のような香りがしました。
ECO床用樹脂ワックスのメリット・デメリット
写真は重ね塗り(3回)の比較です。左側は塗っていません。
- 1㎡あたりの単価は約20円と安い
- アクリル樹脂で作られており、初心者でも簡単に塗れる
- 耐水性があり、床が白くなりにくい
- シックハウス対応で安全
- クッションフロアや化学タイルにも使用可能
- ツヤは高くない
- 何かに特化した機能は無い
- 耐久期間は6ケ月とやや短い
商品の詳細(耐久期間・使えるところ)
商品名 | ECO床用樹脂ワックス |
---|---|
容量 | 1L |
使える面積 | 約60畳 |
成分 | 合成樹脂、水 (アクリル樹脂) |
使える素材 | フローリング床(表面加工された床) ビニール床、化学タイル |
使えない素材 | 油加工の床 (オイルステイン・ロウ仕上げ) 塗装されていない床 ウルシ等特殊な床 ロウワックスが塗られた床 土足で歩く床、石床 |
光沢度 | |
耐久期間 | 6ケ月 |
滑りにくさ | |
使いやすさ | |
価格 | 1,064円(Amazon価格) |
リンク |
Amazon
楽天 Yahoo |
床暖房の床に塗る場合は、電源を切って表面が冷たくなってから使用しないと塗りムラができます。
【レビュー】ECO床用樹脂ワックスを試した感想
使いやすさ
注ぎ口の形状とワックス液の様子です。
キャップ部分はこぼれにくくなっていますが、少量づつワックスを出すとふちの部分にワックスが溜まりやすいです。
液体は乳白色で、アクリル樹脂に加えて、ウレタン樹脂が入っているのですが、サラサラで塗りやすいです。
初心者でも塗りムラになりにくくて、使いやすいです。
塗った際にうっすらと白くなる原因は、ワックスの膜が厚くなったことで起きます。乾く前に上から数回塗り直して厚みを整えることで対処できます。
光沢度は「55点」使用前後(1~3回重ね塗りした結果)
塗っていない場合(左)と、3回塗った場合(右)の比較です。※あえて光の反射が弱い角度で撮影しています。
ボトル本体の下半分がうっすらと反射して見えるようなツヤがでます。
本格的なワックス(シートやスプレータイプ以外)の中では光沢度は低く、落ち着いたツヤになります。
シーリングライトの下で撮影すると違いが分かりやすいです。木の質感はしっかり残ります。
ワックスの中で光沢度は「中」です。
塗る前の写真
ECO床用樹脂ワックスを塗って1回目の使用前後
右側を1回塗って乾いた後の写真になります。
一回塗るだけでは、違いが分かりずらいです。
ECO床用樹脂ワックスを塗って2回目の使用前後
二回目を塗るとやや反射されるような感じです。
「もっとツヤを出したい」という場合には「スーパーグロス」がおすすめです。
重ね塗りを繰り返しても滑り止め効果は変わらない
板を傾けて、スポンジが滑り始めた角度が何度になるか?検証しました。
一般的なワックスの場合、塗り重ねるたびに滑り止め効果が高まりますが、ECO床用樹脂ワックスは特殊で一回目も、三回目も効果は同じでした。
何も塗っていない面は27度の角度で滑り始めます。対して、3回重ね塗りした面は34度で滑りました。
回数ごとの滑り始めた角度は以下のようになりました。
- 塗っていない状態→27度
- 1回目塗った後→34度
- 2回目塗った後→34度
- 3回目塗った後→34度
滑り止め効果は、中程度です。
一回塗った後の滑り止め効果はトップクラスに性能が高いです。重ね塗りはめんどくさい。一回で済ませたい場合にはおすすめです。
滑り止め(ペット用ワックス)が知りたい場合は「【ペット用床ワックス】滑り止め効果№1は?8品を徹底比較!」をご覧ください。
耐水性能が高く、白くなりにくい(水を垂らして1時間放置)
水を垂らして1時間放置してみました。1時間前と比べても全く変わりませんでした。
また、ワックスを塗っていない面と比べると水が玉になっており、やや弾いているような状態です。
拭き取った後を見ましたが、まったく変わらず。
耐久期間が長いタイプや、光沢度が高いワックスは白くなりやすい傾向があります。
拭き取る際に「ゴシゴシ」と力を入れて擦ると、ワックスが剥がれてしまうことがあるので注意してね。
一度床が白くなると完全に元に戻すことができない場合があります。完全に戻す方法は部分的にワックスを剥がす必要があります。
まとめ:シックハウス対応で耐水性は高い
下記の3つが特に優れています。
- シックハウス対応で安全
- 一回塗りでそこそこの滑り止め効果を得られる
- 耐水性があり、床が白くなりにくい
ツヤは高くなくてもいいので、安全なものを使いたい場合におすすめのワックスです。