最上級グレードのワックスで、ワックスメーカー№1のリンレイの中で最も優れたタイプになります。
性能の高いワックスを選ぶなら「ウルトラタフコート」がおすすめです。ただし安価なワックスと比べると雑に塗ると失敗する(塗りムラになる)確率が上がります。
正しく使えば失敗せず、誰でも満足いく仕上がりになります。
- 光沢度はワックスの中で最高グレード
- 耐久期間は最長の2年。手間が少ない
- 滑り止め効果が高くペット用ワックス並み
- ウレタン樹脂によりキズが付きにくい
良い点以外にデメリットを含めて紹介します。
実際に使用し、他のタイプと比べてどのくらい優れているのか?下記4つを数値化しました。
- ツヤの度合い
- 滑り止め効果
- 耐水性
- 使いやすさ
6ケ月耐久の安いワックスと比べると耐久期間は4倍です。長期で見るとワックスを剥がす手間(頻度)が減るので後々ラクができます。
おすすめ100選では1位のワックスです。
塗布道具が必要なので、初めての方は「専用ワイパー・シート・トレー)の入ったウルトラタフコートワイパーセットがおすすめです。
【リンレイ】ウルトラタフコートの特徴
- メリット、デメリット
- 商品の詳細(使える部分など)
ウルトラタフコートのメリット・デメリット
写真は重ね塗り(3回)の比較です。左側は塗っていません。
- 耐久期間は2年(ワックスでは最長)
- ビニール床(クッションフロア)に対応している
- 滑り止め効果が高い
- 光沢度は最高グレード
- 床表面が平らになるので汚れが取れやすい
- 1㎡あたり約40円とやや高め
- 耐水性が低い(濡れたまま放置すると白くなりやすい)
床暖房にも使える(耐久期間・塗れる床など)
商品名 | ウルトラタフコート |
---|---|
容量 | 500ml・1L (ワイパーとセットの1Lもある) |
使える面積 | 約30畳・約60畳 |
成分 | 合成樹脂、水 (アクリル・ウレタン樹脂) |
使える素材 | フローリング床(表面加工された床) ビニール床、化学タイル |
使えない素材 | 油加工の床 (オイルステイン・ロウ仕上げ) 塗装されていない床 ウルシ等特殊な床 ロウワックスが塗られた床 土足で歩く床、石床 |
光沢度 | |
耐久期間 | 2年 |
滑りにくさ | |
使いやすさ | |
価格 | 3,910円(Amazon価格) |
リンク |
Amazon
楽天 Yahoo 公式オンラインショップ |
床暖房の床に塗る場合は、電源を切って表面が冷たくなってから使用しないと塗りムラができます。
【レビュー】ウルトラタフコート試した感想
使いやすさ
注ぎ口の形状とワックス液の様子です。
キャップ部分はこぼれにくくなっていますが、少量づつワックスを出すとふちの部分にワックスが溜まりやすいです。
液体は乳白色で、アクリル樹脂に加えて、ウレタン樹脂が入っています。
アクリル樹脂のみのワックスと比べて、若干粘度があります。
レベリング剤が入っているため、部分的に厚く塗っても均等になりやすく初めてでもキレイに塗れます。
レベリング(leveling)とは日本語に訳すと、「平らにする・水平にする」といった意味です。
ウレタン樹脂が入っているワックスは、慣れていない方が塗ると部分的に(厚くなる箇所・薄くなる箇所)が生じやすく、塗りムラができやすいです。レベリング剤が入っていると、厚みが均等になるので塗りムラになりにくいです。
ウルトラタフコートの光沢は90点
左半分が無塗布、右半分が3回塗った面です。※あえて光の反射が弱い角度で撮影しています。
ボトル本体の輪郭が分かるくらい、反射して見えるようなツヤがでます。
ウレタン樹脂が入っていることにより、同じ程度の光沢があるワックスと比べると、木の質感はやや無くなります。
下記は光の反射が良い角度で撮影した写真です。
光沢度は「上の上」です。
塗る前の写真
ウルトラタフコートを塗って1回目の使用前後
右側を1回塗って乾いた後の写真になります。
一回塗ると、うっすらと反射しています。一回だけでは効果が弱いので最低でも2回塗りをおすすめします。
ウルトラタフコートを塗って2回目の使用前後
1回目よりも輪郭がはっきりします。
「もっとピカピカにしたい」場合には「スーパーグロス」がおすすめです。
滑り止め効果が高く、ペット用ワックスの性能に匹敵する
板を傾けて、黒いスポンジが滑り始めた角度が何度になるか?検証しました。
何も塗っていない面は27度の角度で滑り始めます。3回重ね塗りした面は43度で滑りました。
回数ごとの滑り始めた角度は以下のようになりました。
- 塗っていない状態→27度
- 1回目塗った後→34度
- 2回目塗った後→36度
- 3回目塗った後→43度
一般的なペット用ワックスで検証した結果、およそ38度以上あれば滑り止め効果はそこそこ満足できます。
- 重ね塗りは3回が必須。2回塗りでは滑り止め効果がやや低いです。
- 耐水性が低く、ペットの「おしっこ・水を飲んだ時に飛ぶ水滴」に弱いため、放置すると床が白くなります。
ちなみに、ペット用ワックスで滑り止め効果が最も高いものは45度でした。
耐水性能は低い
水を垂らして1時間放置してみました。1時間前と比べると、やや白く濁っています。
拭き取った後を見てみると、うっすらと白くなっています。
長時間放置した場合に白くなるので、水に濡れてすぐ拭き取れば問題ありません。
約15分以内で拭き取れば白くなりませんでした。拭き取った際は白く見えますが、時間が経つと白さが消えます。
※拭き取る際にゴシゴシすると膜がめくれやすいので「吸い取る」ようにやるのがコツです。
上の写真のように、床が白くなった場合は「フロアーメイト」を使用すると元に戻ります。
放置時間が長すぎてフロアーメイトでも戻しきれない場合は、部分的にワックスを剥がす必要があります。
【口コミ】使った人の評価は?
高評価なものが大半ですが、マイナスの口コミとプラスの口コミを比較すると、それぞれ真逆のコメントがありました。
悪い評価リンレイオールとあまり変わらない。
良い評価 リンレイオールと比べ段違いに良い。
床ワックス全般に言えることですが、使用者の感想やコメントのほとんどは感覚的なものが多く、環境によっても異なります。
数種類のワックスを比較して数値化している人はいません。そのため商品名やブランド名などのバイアスがかかり、個人の思い込みで評価が左右されていることもあります。
ツヤや耐久性など、人によって感覚が違います。厳しい方の場合、マイナス評価になりやすいです。ただし、中には間違った使い方をしている方も多くいるため、全てを鵜呑みにしないよう、ご注意ください。
マイナスの口コミ
マイナスの評価のほとんどは、耐水性が無いこと「床が白くなること」が原因でした。
手指消毒でアルコールを使う機会がふえているかと思いますが、ほんの少しのしぶき程度でもアルコールが飛べば、あとでしっかり白い斑点となって残ります。リペア方法はただ一つ、数時間かけてワックスはがしをして塗りなおすだけ。しかし再びアルコールが飛んだらおわりです。
引用:Amazon
ワンコの粗相には全くダメでした。初めての使用だったので調べるべきだったと思いますが、ワンコの尿にはワックスは勝てず、綺麗に地図状にワックスが剥がれました。
引用:Amazon
プラスの口コミ
リンレイのオールを使用していましたが、ウルトラタフコートに変更しました。艶が段違いに良いです。耐久性もあります。手間暇を考えたら、ウルトラタフコートの方が良いと思います。
引用:Amazon
ペットの餌場の床になりました。濡れてもオッケー、艶もあり、大満足です。
引用:Amazon
ウルトラタフコートを失敗せずに塗る5つのコツ
基本的に樹脂ワックスを塗る注意することを守れば失敗しません。
- ワックス専用の塗布道具を使う
- 正しい塗り方をする
- 天候や季節に注意する
- 塗る前の準備を適当にしない
- ワックスフリー床は対応したワックスを下地として塗ってから使う
ワックス専用の塗布道具を使う
専用の道具(ワイパーやシート・モップ)を使わずにぞうきんなどを使うと、塗りムラになることが多いです。
- ぞうきん
- タオル
- 掃除用のワイパー
慣れていないと高確率で失敗します。
逆に言えば、専用のワイパーと専用のモップ・シートを使えば誰でもキレイに塗れます。
専用のワイパーは1,300円程度です。コストを抑えたい場合は、専用のモップかシートだけでも使うことをおすすめします。
正しい塗り方をする
フローリングワックスを塗る際は床掃除のように「ゴシゴシしないこと」です。
こすらずに一定方向に塗り広げるとキレイになります。上から押さえつける必要もないので、なるべく力を抜いてワイパーを動かします。
仮にぞうきんやタオルでやる場合も同様です。同じ部分を何度も拭かず塗り広げます。ぞうきんなど、手でやると部分的に厚くなり、塗りムラになることがありますので、薄く塗ることを意識することがポイントです。
天候や季節に注意する
湿度が高い場合は、ワックスが乾く時間も長くなります。
ウルトラタフコートを含め、ウレタン樹脂が入っているワックスは、一見乾いたように感じても、被膜の内部が乾いていないことがあります。
内部が乾いていない状態でワックスを塗ると起こりやすい3つの失敗です。
- 塗りムラになりやすい
- 乾燥後、表面がザラザラしやすい
- 乾いていない膜がラップのようにめくれる
熱すぎる(直射日光で床が熱い)場合
寒すぎる(氷点下)の場合 塗った膜が粉化します。歩いた摩擦によって表面がボロボロと粉っぽく剥がれます。
暑い日や、寒い日にやる場合はエアコンをつけると失敗しにくいです。
塗る前の準備を適当にしない
掃除機やドライシートなどでホコリやゴミを取るのは当たり前ですが、ウエットシートでしっかりと油分を拭き取れているかによって仕上がりに影響します。
市販のウエットシートでも良いのですが、失敗したくない場合にはワックスがけ前の専用クリーナーシートがおすすめです。
ワックスフリー床に注意
ウルトラタフコートはワックスフリー床に対応していません。対応したワックスでないと、密着性が低く剥がれたり、塗りムラが起きます。
ワックスフリー床に使用したい場合は、下地として対応したワックスを塗り、その上からウルトラタフコートを塗る方法しかありません。
まとめ:床ワックスおすすめ№1
1㎡あたり約40円とやや高価な部類になりますが、性能は十分満足できます。
ウルトラタフコートで満足できない場合、床ワックスではなくフロアコーティングしかありません。
初めてでも、正しく使えば失敗することはありません。
プチリフォーム感覚で自分で出来て、雰囲気も変わりますので、一度試してみてください。