【おすすめのペット用ワックス7選】滑り止め効果を徹底比較!

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フローリングでペットが滑っているのを見たことはありますか?1度でも見たことがあるなら、絶対に対策が必要です。

飼い主が気付かないうちに、関節を痛めて関節症になっている…。

そんなことも珍しくありません。

一度関節を痛めると癖がつきやすく、高齢になるにつれ歩行が困難になることがあります。

本記事ではフローリングでの滑りを対策するために、床用ワックスを使って最も効果が高いものはどれなのか?

7つのペット用ワックスを比較しました。

筆者のプロフィール

これまでに100種類以上の床ワックスに関するアイテムを使ってきたマニア。使い方や商品の違いなど、初心者の方にも分かりやすく解説しています。ワックスに関する知識は日本一かも?

滑り止め効果の感覚は人によって違うため、口コミを見ても参考になりにくいです。

使って効果が無くてガッカリ…。は避けたいですよね?

そこで今回は

  • 獣医師推薦のワックス
  • 簡単シートタイプ
  • ネット限定品
  • 米国製など

同じ環境で塗り、効果を比較しました。

先に結論を言うと、最もおすすめなのは「滑り止め床用コーティング剤」でした。

一度使ったことがあり、「物足りない」と思った方は他の滑り止めグッズをおすすめします。

わんちゃんが話すCMで今までに見た方もいるかもしれません。

ワックスでなくてもいいので滑り止め対策はペットのために必ずやってあげましょう。

目次

ペット用ワックス4つの特徴

ペット用のワックスの特徴をまとめると以下の4つです。

  • 滑りにくくなる
  • ワックスの弱点である耐水性が高く白くなりにくい(尿に強い)
  • 爪による引っかきキズに強い
  • ツヤがでてキレイに見える

一般的なワックスよりもさらに滑りにくくなる

ワックスを塗ると滑りやすくなるイメージをお持ちの方もいると思います。

一般的なフローリングに使用するワックスは水と合成樹脂で造られているため、何も塗っていない床に比べてやや滑りにくくなります。

ワックスの合成樹脂には2種類ある

アクリル樹脂とウレタン樹脂の2種類あり、配合量によって効果(光沢・滑り止め性能・耐久期間)が変わる。基本的にウレタン樹脂が多く入っているほど、滑りにくくなる。

簡単に説明すると一般的なワックスは価格が高いほど滑りにくくなります。

ペット用ワックスは通常ワックスと同じように作られていますが、成分の配合量を変えてさらに強力な効果を出しています。

ウレタン樹脂の特徴
  • 粘度があり、適当に塗るとムラになりやすい。
  • 耐久期間が長くなる。
  • 滑り止め効果が高くなる。

また、ペット用ワックスは人に対しても効果があります。

歩きずらくなるわけではないので、高齢者や歩き始めた小さな子供がいる家庭にもおすすめです。

中には階段の滑り止めとして使われる方もいます。

ワックスの弱点である耐水性が高く白くなりにくい(尿に強い)

一般的なワックスは水やペットの尿に弱く、濡れたまま放置すると白いシミのようになります。

水と合成樹脂が混ざり合ってできたワックス液は塗る前は乳白色ですが、塗って乾くと水分が蒸発して合成樹脂だけが残り、透明になります。

長時間濡れたまま放置すると、表面の合成樹脂がふやけて元の乳白色の状態に戻ろうとします。

その結果白くなります。

基本的に一度白くなった場合は専用の剥離剤で剥がすしかありません。

また、わんちゃんの尿は酸性ですので化学変化により変色の影響を受けやすいです。

ペット用ワックスの中には、尿に対しても耐性があるタイプがあります。

仕事などで家を空ける時間が長い方や、トイレ以外で粗相をするワンちゃんの場合は耐水性のあるタイプも視野に入れて選んでみてください。

爪による引っかきキズに強い

通常のワックスよりも「被膜が硬い・もしくは厚い」ため、爪による引っかきキズに強いです。

アクリル樹脂のみで造られているワックスが大半です。

アクリル樹脂の特徴
  • 粘度が低く、サラサラで塗りやすい。
  • 耐久期間は短め。
  • ツヤがでやすい。
  • ウレタンより硬くキズがつきにくい

比較的安いワックスで、滑り止め性能が低いものが多いです。

キズをつけたくない場合、ペット用ワックスではありませんがラグロン社のワックスがおすすめです。

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ペット用ワックスのメリット・デメリット

ペット用ワックスのメリット・デメリットをまとめました。

メリット
デメリット
  • ペットが粗相をしても拭くだけ、尿の匂いが付かない
  • ワックスによって床がキレイに見える
  • マットなどを置くわけではないので見栄えが変わらない
  • 他の滑り止め対策グッズと比べて安い(1㎡=約20~100円)
  • 効果が弱いワックスがあるので商品選びは重要
  • 再度塗りなおしが必要
  • 水や尿など、放置すると剥がれたり、表面が白くにごることがある
  • ワックスの中ではやや高価

滑り止め比較の様子

マスキングテープで区分けし、それぞれの部分にワックスを塗ります。

乾燥後重ね塗りをおこない、乾いた状態です。

乾燥後の左右から撮影した写真です。

下記は真上からの写真です。

中心部分の細いところが何も塗っていない部分です。

光沢度のある・ないがハッキリと分かります。

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「ペット用の滑りにくいワックス」性能ランキング

滑り止め効果があったワックスは7個中、5個でした。

滑りにくさを数値化しました。

ワックスを塗った部分に子供用のレゴを乗せて傾斜を付け、フローリングを傾けて、滑り始めた角度が何度になるかを計測しました。

何も塗っていない状態で滑り始める角度(16.7度)が基準です。

逆に滑りやすくなったものがあるから注意してね!

今回傾斜を確認するためにSmart Protractorという角度を測るアプリを使用しております。

参考値として、体育館で使われる業務用のワックスでも試してみました。

体育館シューズなら「キュッキュ」となるほどの滑り止め効果が出ますが計測してみると…

滑り始めた角度は、なんと13.3度。

ノンスリップコートを使用

基準値は16.7度。

体重が掛からないと十分な滑り止め効果を発揮しない可能性もありますが、なんと使用前より滑りやすくなってしまう結果に…。

比較したペット用ワックスの一覧

今回使用したワックス7種類の一覧です。

スクロールできます
滑り止め効果1位2位3位4位5位6位7位
商品画像
メーカーリンレイリンレイステップ
ソリューション
オーブ・テックアサヒペンリンレイリンレイ
商品名滑り止め床用
コーティング剤
滑り止め床用
コーティング剤
シートタイプ
ペット用滑り止め
Waxプレミアム
抗菌消臭プラス
すべらない
ワンワックス
スリップ軽減+
おしっこ軽減
スリップ軽減
ワックス
スリップ軽減
ワックスシート
容量250ml / 500ml4枚入り 500ml200ml
500ml / 4L
500ml500ml10枚入り
耐久期間6ケ月6ケ月6ケ月記載なし6ケ月6ケ月1ケ月
対応床UV塗装対応UV塗装対応ビニール系
石質系
ビニール系
Pタイルコルク
ビニール系
Pタイル
ビニール系
Pタイル
ビニール系
Pタイル
滑った角度36.6度32.5度24.3度20.7度17.2度12.9度11.0度
付加価値抗菌・床暖可
なめても安心
抗菌・床暖可
なめても安心
抗菌・床暖可
なめても安心
水・尿に強い
水・尿に強い抗菌・床暖可
なめても安心
水・尿に強い
床暖可
なめても安心
床暖可
なめても安心
価格3,591円
(容量:500ml)
1,727円3,290円1,170円
(容量:200ml)
945円602円338円
価格
(1㎡)
71.8円86.3円65.8円58.5円18.9円12円6.7円
使いやすさ
光沢
おすすめ度
(5.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(4.5 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(2.0 / 5.0)
(1.0 / 5.0)
リンク Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
Amazon
楽天
Yahoo
全てフローリングに対応しています。※参考価格は2022年10月15日時点のAmazon売価です。

公平にするために道具は「オールワックスワイパー替えシート」を使用しました。

ランキング1位 滑り止め床用コーティング剤

滑り始めた角度は36.6度

滑り止め床用コーティング剤
総合評価
( 5 )
メリット
  • ダントツの滑り止め性能
  • UV塗装対応
  • 数少ない抗菌効果がある
デメリット
  • ワックスの中では1㎡あたり71円とやや高価
  • フローリング以外の材質は対応していない
  • 水・尿の耐性がない

滑り止めの性能はダントツで良かったです。グリップ力が高いので関節に負担がなく、脱臼や骨折など一番の予防になります。

ワックス液はやや粘度があるような感じですが、塗り広げやすいです。

試した結果、子供用のレゴがフローリング板にピタっと付いた状態のため、「磁石でも付けたっけ?」と思うほどの滑りにくさを発揮しました。

容量が半分のお試しサイズもあります。

ランキング2位 滑り止め床用コーティング剤 シートタイプ

滑り始めた角度は32.5度

※こちらの写真は失敗した時のものです。
滑り止め床用コーティング剤 シートタイプ
総合評価
( 5 )
メリット
  • 自宅にワイパーさえあればすぐに塗れる
  • 初めてでも失敗しにくい
  • UV塗装対応
  • 抗菌効果
  • 個包装なので保管に困らない
デメリット
  • 1㎡あたりの単価は86円と最も高い
  • シートを出す際に手にワックスが付く
  • 水・尿の耐性がない


ランキング1位の滑り止め床用コーティング剤のシートタイプです。

初めて試した際に効果が全く出なかったため、再度試しました。

効果が出なかった原因は袋から出して使う際に、床に垂れるくらいワックスが染み込んでいるので使用前にやや絞ったことが原因で、薄塗りになってしまい本来の効果が出ませんでした。

箱の中には個包装で4枚のシートが入っています。

ボトルに入ったタイプより、やや滑り止め性能は低くなります。

ランキング3位 ペット用 滑り止めWax プレミアム 抗菌消臭プラス

滑り始めた角度は24.3度

ペット用 滑り止めWax プレミアム 抗菌消臭プラス
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 滑り止め性能が優れている
  • 水・尿に強い
  • 液体タイプの中では最も注ぎやすい
  • 使い方の説明書付き(開封前は商品と一緒にビニールに包まれています)
  • 使用できる床材の種類が多い
デメリット
  • 1㎡あたりの単価は65円と高め
  • UV塗装の床には対応していない
  • 滑り止め性能を一番重視するなら、やや物足りないかも

滑り止めワックスの中では、性能・使用できる床材の種類・水や尿に強いことなど、最もバランスよく性能が高いので、悩んだ場合はこちらの商品がおすすめです。

ワックスを注ぐ部分が他にないタイプでスタイリッシュです。フタの上部を押すと注ぎ口が出ます。

やや少量づつしか出ませんが、手にワックスが付く心配がありません。

柿渋消臭剤・グレープフルーツ抗菌剤が入っており、ワックス臭が少ないので他のものよりは匂いが気にならないです。

ランキング4位 すべらないワンワックス

滑り始めた角度は20.7度

すべらないワンワックス
総合評価
( 2.5 )
メリット
  • 滑り止め効果はややある
  • 唯一、コルク対応と表記されている
  • 水・尿に強い
  • 被膜が硬く、キズに強い
デメリット
  • ワックスを注ぎにくい

コルク床対応ですが、表面加工された床のみです。加工されていないコルクには染み込むので使えません。

ワックスはコルク床に使えない?

コルク床に使えないと表記されているのは主に「無加工」のコルクに対してですので、表面加工済みなら、ほとんどのワックスは使えます。

パッケージに「ワックスの10冠王」と書かれており多機能な印象を受けますが、ほとんどは一般的な樹脂ワックスの特徴ですので、特に優れているわけではありません。

唯一、優れた点は「ハイヒールでも割れない」と表記しているので、おそらく土足対応です。

土足対応=被膜が硬いので、爪などの引っかきキズに強いです。

ランキング5位 スリップ軽減+おしっこ軽減

滑り始めた角度は17.2度

スリップ軽減+おしっこ軽減
総合評価
( 3 )
メリット
  • 専用の道具付き(容器・塗布スポンジ)
  • 水・尿に強い
デメリット
  • 付属のスポンジが塗りにくい
  • 滑り止め効果は弱い

ワックスの中では珍しい道具付きです。

ただし、付属のスポンジは使いにくいです。泡立ってしまい塗り広げるのが難しいのでワックスを初めて使う場合は、専用の塗布用のシートやモップの活用をおすすめします。

付属のスポンジはコンパクトなので部屋全体をやる場合には大変です。

ランキング6位 スリップ軽減ワックス

滑り始めた角度は12.9度

スリップ軽減ワックス
総合評価
( 2 )
メリット
  • 光沢度は一番高い
  • 耐キズ性は優れている
デメリット
  • 滑り止め効果はない
  • 水・尿の耐性がない

使用されている樹脂は「アクリル」のみになります。

アクリルの特徴である表面が硬いことにより、耐キズ性は期待できますが滑り止め効果はありませんでした。

ランキング7位 スリップ軽減ワックスシート

滑り始めた角度は11.0度

スリップ軽減ワックスシート
総合評価
( 1 )
デメリット
  • 滑り止め効果はない

シートを広げると硬い厚手のウエットテッシュのような感じです。

塗った後はサラサラになり、一番滑りやすくなる商品でした。

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まとめ:滑り止め性能を選ぶか・機能バランスを重視するか

合計7種類を比較して、分かったことは2つ。

  • 滑り止め効果の高いものは、光沢度も高い
  • ウレタン樹脂が入っていないと滑り止め効果が弱い

滑り止め効果が高いワックスの光沢度は、一般的なワックス2,000~3,000円と同程度。

スクロールできます

ワックスがけが初めてで不安な方は、ハウスクリーニングのプロにお任せするのがおすすめです。

ただしハウスクリーニングの業者には個人店や大手企業含め、数多くあるのでどこに頼めばいいか悩むと思います。

下記記事ではワックスがけ可能なハウスクリーニング業者を比較していますのでご参考ください。

もっと高い性能がいい方には、フロアコーティングがおすすめです。

フロアコーティングを戸建てに施す場合、最低でも30万は必要ですが耐久期間は20年以上と高性能です。

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この記事を書いた人

フローリングワックスのマニア。これまでに使用したワックス関連品は100種類以上。ワックスの塗り方・剥がし方、商品の性能・特徴などを忖度なしで紹介。

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